
2通報は衛星の疑似距離のWRS測定から始まり、WMS,GES等を経て最終通報が試験機/ユーザプラットホームで受信される。インティグリティ目的からは警報時間が6秒以下を必要とする。各システムで遅れ時間が異なるので表3.31.1−3のようにネットワークの各ノードにおける遅れ時間の平均値、最小値、最大値及び95%値を統計的に計算した。大陸横断飛行中送信されたGPSインティグリティ情報を含む通報を統計編集に使用した。警報時間の平均値が95%値より大きくなっているのは大きい遅延時間で受信された通報が若干あったからである。
表3.3.1.1−3 WAASの警報時間

(d)WAAS通報特性
WAAS通報特性は大陸横断飛行、及び進入中受信したWAAS通報のBERとMERとで測定した(FECはこのテスト中WAAS放送には含まれていない)。BERは航空機の受信通報をGESの記録通報と時間同期させ、受信通報の250ビット全部をGES通報と比較することにより計算した。この比較実施でGES記録通報と機上記録通報との間の整合を得る必要上通報の送、受信時間を最初に照合し、続いて潜在的整合を得るため通報の24のCRCビットを比較して後ビット比較を実施した。表3.3.1.1−4にはConvair,Challener及びBoeingのエンルート通報の特性を、また表3.3.1.1−5にはAerocommander,Convair及びChallenger機におけるWAAS進入中の結果を示す。アビオニクスソフトウェアでCRCアルゴリズムで全通報エラーを検出したChallengerを除き、全BER結果はFECなしで予期性能(2×103)の範囲内にある。最終進入フェーズ中の通報統計も計算されたが、Challengerは他の2機に比べて可成り大きいMERとなった。然しこれは機上の干渉源によるものであった(例えば搭載TACAN)
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